本日伺った制作会社の偉い人&現場の人とWeb業界の行く末に関してお話ししていて話にあがったことを。
- Web制作市場は今後も拡大し、それに併せてオペレーショナルな仕事もより増えるのではないか?
- Web業界は他の業界に比べて品質を定量的にはかられにくいため、ディレクターの裁量でサイトの質が大きく変わってしまっている。とはいえ他の業界を見ても業者は今後定量的に品質を保証していく必要があるだろう。
- 保守運用の作業の効率などが人によってピンキリだがまぁいいか という感じのゆるい管理である。生産性の指標を持つべきだと考えている
#そもそも、今回はFlashの制作に当たって発生する大量のオペレーション仕事をいただけるかも、ということで伺ったのだがそれも弊団体が考えている「HTMLコーディングの周りの仕事」の一環として興味深いし。
このエントリでは、とくに弊団体が関わっている下流工程において、品質を担保していく必要性と、品質の指標について考察してみる。
まず品質の担保という事に関して。
CMMレベル3ではないが、一定のクオリティを担保する仕組みを持たない企業は長い目で見て淘汰されていかざるをえない。
(その中で弊団体がパートナー会社に望む「ディレクターを育てる仕組み」に関してはまた別のエントリで考える。)
品質は何度もいっているように「スタッフの長期間労働」、「ある特定のスタッフの天才的なひらめき・能力」以外によって支えられるものでなくてはいけない。
僕の考えだと特に下流工程はその必要性が高まるとおもう。というのも基本的に下流工程は薄利多売になる傾向が高いので、利益を上げていくためにはスタッフの数を増やして行かなくてはいけない。つまり人ではなく仕組みとして(誰かの脳みその中ではなく、少なくともオフィスか、電子上でも何らかの形で教育・品質の担保のメソッドが確立されている)成り立っていないと、安定して利益をあげることができなくなる。
具体的には、開発プロセスの管理・改善、顧客との開発中のやりとりの標準化、コーディングの自動化・分業化・標準化、人材採用手法の確立、人材教育の自動化・効率化、営業の標準化などが課題となる。 それぞれについての考察はまた今度。
次に品質の指標であるが、Webにおける品質とは何か? ということを考えればある程度明らかとなる。
プロジェクトによって若干違うものの、ぱっと思いつくところでは下記の三つ。
- サイトからの直接的な利益 広告収入や、オンラインショップの売り上げなど。 このタイプにコミットするならばレベニューシェアというお金の取り方になるだろう。
- ブランド B2Cで新しく業界に参入した企業や、市場が成熟していてブランドを高めることで顧客の囲い込みを行いたい企業。(携帯におけるソフトバンクモバイルや、車業界のキャンペーンサイトなど)
- その他 会社案内で顧客が迷わず自社に来れることだったり、採用ページで対象顧客が盛り上がって応募してくれることだったり。 まぁその他がある時点で卑怯だとは思いますが。
ってか長いのでこの辺で。 つづく(たぶん)。
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