制作会社のビジネスモデルが問われている。
うちの団体がHTMLコーディングに特化し始めた昨年の10月以来、いろいろな制作会社とつきあってきた中でわかってきたことがある。
それは、制作会社が本当にピンキリであるということ。ここで言及する質は、主に提案能力と、ディレクション能力の2点であるが。
背景としては、ユーザーのリテラシーが低く、経験もたまってきていなかったばっかりにまぁふつうにWebを作れます。という企業も生き残っていたんだと思う。
顧客のビジネスモデル、ユーザー像、競合・業界の推移、といった3Cを抑えた提案などは求められなかったといえる。
その証拠に、レベニューシェアでWebを制作するという形で仕事を受けられる会社がどれだけいるだろうか。
ウチのように一部工程に特化した制作会社が増えてくれば、コンサルティングとSIer機能を一致させてやることが容易になるため、今後はより業界の淘汰も進んでいくことだろう。
クリエイターの自己満足じゃなく、泥臭くても必要な提案ができるWeb制作会社へと変貌を遂げられるのか、多くのWeb制作会社が試されていると思う。
#これは上流工程に特化したかったらうちにHTMLコーディングを発注してください。という提灯記事です。
ここで言う業界の淘汰が進む理由というのは、
・今まではたとえば規模の大きなWeb制作をできるのは大手の制作会社だけだったが
・HTMLのディレクションと開発に特化したウチのような団体が増えれば
・Web制作を一部切り貼りして発注しやすくなり、上流工程は上流工程の品質を問われる
というロジックなんだが書いていて微妙ですね。
まぁそれよりも、適当なWebで痛い目を見てきた中小企業の人たちが適当な会社には発注しないということのほうが大きな圧力ですよね。
投稿情報: にゃむ | 2006/08/06 00:53